下肢静脈瘤の症状・タイプ

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血管の膨らみ、慢性的なむくみなど、
足の変化が気になった際は、お気軽にご相談ください。

静脈血の逆流によってできる下肢静脈瘤は、「足の静脈が太く浮き出ている」「血管がコブ状に膨らんでボコボコしている」など、その特徴的な外見から症状に気づく方が多いようです。
また、外見的な症状のほかに、「慢性的に足のだるさや疲れを感じる」「強いむくみやこむら返りが起きやすい」など血流の悪化による足の不快感があります。 下肢静脈瘤は、症状が悪化し重症化すると、皮膚が黒ずんできたり潰瘍ができたりする場合もありますので、足の変化が気になる時は、お気軽に当院までご相談ください。

下肢静脈瘤のタイプ

下肢静脈瘤には、大きく分けて4つの種類があります。
ボコボコと瘤になる伏在型静脈瘤・側枝型静脈瘤、青や赤紫に浮き出る網目状静脈瘤・くもの巣状静脈瘤まで様々です。
下肢静脈瘤の種類について、画像とともに解説いたします。

伏在型静脈瘤(ふくざいがたじょうみゃくりゅう)

足の最も太い表在静脈である大伏在静脈、小伏在静脈に形成される静脈瘤で、多くの方(約70~80%)がこのタイプになります。

大伏在静脈瘤

ボコボコした静脈瘤の場所:ふくらはぎの内側・足首の内側・大腿部の内側など

「大伏在静脈」は、体表の中で最も長い静脈です。くるぶしから始まり、脚の付け根(鼡径部)で大腿静脈と合流します。主に、その合流の際に弁が壊れて逆流が起きることが多く、それが徐々に下腿部に広がっていくことで、ふくらはぎなどに静脈のコブ(静脈瘤)がボコボコと浮き出てしまいます。

小伏在静脈瘤

ボコボコした静脈瘤の場所:ふくらはぎ・足首の後ろ・膝窩部・膝の後ろなど

「小伏在静脈」は、ふくらはぎの後面を走行し膝の裏で膝窩静脈に合流する静脈です。大伏在静脈と同様に弁不全により逆流が起き、ボコボコとした静脈瘤ができます。ふくらはぎにコブがあるので、そのボコボコした血管が原因だと思われる方が多いのですが、ふくらはぎのボコボコの原因は、実は脚の付け根や膝の裏にあるのです。

また、大伏在静脈、小伏在静脈の両方に原因がある場合もあります。原因がどの血管で、どこに逆流があるかは、超音波検査でしっかりと確認します。

伏在型静脈瘤の治療方法は、主に、レーザー手術、ラジオ波手術といわれる血管を焼く【血管内焼灼術】と、グルー手術といわれる血管を瞬間接着剤で塞ぐ【血管内塞栓術】になります。
当院では現在ほとんど行っておりませんが、従来の血管を引き抜く【ストリッピング手術】という手術方法もあります。
また、どの治療においても【圧迫療法】が基本となります。

側枝型静脈瘤(そくしがたじょうみゃくりゅう)

静脈瘤の場所:ふくらはぎが多い

伏在静脈から枝分かれした静脈で、さらに分岐した先にある枝の一部が膨らみ、静脈瘤になったものです。分枝(ぶんし)静脈瘤ともいいます。主に、ふくらはぎの部位にできることが多いのですが、伏在型に比べるとやや細めで範囲が狭く、症状も軽い場合が多いです。
側枝型静脈瘤の治療方法は、その程度に応じて、瘤になっている部分を直接切って取る【抜去切除術】や血管に注射する【硬化療法】、また【圧迫療法】になります。

網目状静脈瘤(あみめじょうじょうみゃくりゅう)

皮下の浅いところにある細い静脈(皮下静脈:直径約2mm)が拡張してできた静脈瘤です。
青色に浮き上がってみえるのが特徴です。網の目にみえることが多いため、網目状静脈瘤といわれています。血管の隆起(ボコボコ)はありません。

網目状静脈瘤の治療方法は、主に【硬化療法】になります。 【圧迫療法】も行います。

クモの巣状静脈瘤(くものすじょうじょうみゃくりゅう)

皮膚に近くとても細い静脈(真皮内静脈:直径1mm以下)が拡張してできた静脈瘤です。
血管がクモの巣のように放射状に広がって見えるのが特徴です。大腿部、下腿部、膝裏などによくみられます。「様子を見ましょう」といわれることが多いのは、このタイプの静脈瘤です。網目状静脈瘤と同様に、血管の隆起はありません。

混在型 クモの巣状静脈瘤

クモの巣状静脈瘤には、毛細血管が拡張して「赤紫色」にみえるタイプと、細静脈が拡張して「青白く」みえるタイプがあります。
この2つのタイプが同時に表れたものを「混在型」といいます。
網目状静脈瘤やくもの巣状静脈瘤は、症状を伴わないことが多いのですが、主に女性にとっては、見た目がとても気になるものとなります。
クモの巣状静脈瘤の治療方法は、主に【硬化療法】になります。
注射出来ないような本当に小さな、細い血管には【レーザー硬化療法(保険適用外)】という治療方法があります。 【圧迫療法】も行います。