膝のPRP関節注射

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変形性膝関節症や半月板損傷などの「膝の痛み」、自分の力で治せます!
自分の血液からつくるPRP注射

〈こんなお悩みありませんか?〉

  • ひざの痛みで以前ほど外出しなくなった
  • 歩けなくなって家族に迷惑をかけるのではと心配している
  • 旅行や趣味のスポーツを またできるようになりたい
  • 痛み止めやヒアルロン酸注射があまり効かなくなってきた
  • 仕事や家のことで忙しく長期間入院ができない
  • 手術を勧められているが手術を受けたくない
膝の痛みがある女性の写真

変形性膝関節症(ひざ軟骨のすり減り)とは

変形性膝関節症は、膝関節の主要な部分である軟骨の劣化に関連し、膝に強い痛みを生じるようになる慢性的な疾患です。
この病気は一般的に年齢とともに進行し患者様の生活に多くの影響を及ぼします。
変形性膝関節症は女性に発症することが多く、主な原因は、加齢による関節軟骨の劣化・すり減りです。遺伝的要因や肥満、外傷も寄与することがあるといわれています。残念ながら自然に治癒することはなく、徐々に進行し、それに合わせて症状も強くなっていきます。
変形性膝関節症の治療法は症状の重症度に応じて異なります。運動療法・消炎鎮痛薬の内服や外用・ヒアルロン酸注射・人工膝関節置換術(手術)などがあり、進行度・症状に合わせて治療法が選択されます。 当院では、まだ軽度の膝関節症だけれどなんとか軽症のうちに進行を止めたい、重症化を防ぎたいという患者様や、症状が進行し手術を勧められたが手術を受けたくない患者様に再生医療(PRP関節注射)を行っております。
なお、診察治療は経験豊富な整形外科専門医が担当し、患者様一人ひとりの病状をしっかりと把握し、再生医療が必要かどうかを慎重に判断していきます。

再生医療(PRP関節注射)とは

PRPとは、Platelet-Rich Plasmaの頭文字で、多血小板血漿のことを指します。
多血小板血漿とは、血液中の血小板を高濃度に濃縮させた液状成分です。 血小板には傷ついた組織の修復を助ける成長因子が豊富に含まれています。例えば、血小板はケガをした時には傷口に集まり止血をし、同時に数々の成長因子の放出を促します。放出された成長因子が損傷部に働きかけ細胞増殖を誘導することで組織修復を促し傷口を治す働きをしてくれます。 PRP療法とは、その血小板の働きを利用して、患者様ご自身の血液を採取し、遠心分離機を用いて血小板を分離・濃縮した多血小板血漿だけを取り出し、痛みの原因となっている膝関節内に直接注射する治療法です。
自身の自然治癒力を促進し、膝の痛みや機能の改善を目指します。

PRP療法は、成長因子によって、組織の修復や疼痛の軽減等の効果が得られるため、変形性膝関節症における膝の痛みの軽減や運動機能の向上が期待されます。 また、患者様ご自身の血液を使用するため、拒絶反応などアレルギーのリスクが非常に低いという利点があります。
ただし、効果は個人差があり、すべての患者様に同じ結果が得られるわけではありません。

当院は再生医療等提供計画及び特定細胞加工物製造の届出が
受理されています

日本で再生医療を行う場合、再生医療等安全性確保法に則り、再生医療等提供計画を作成し認定再生医療等委員会の審査を通過した上で、厚生労働省に受理される必要があります。
当院で行うPRP療法は、再生医療法に基づいた施設基準を満たし、安全に正しく治療を実施する施設として厚生労働省に受理されています。
また、再生医療に用いる特定細胞加工物を製造するための届出についても厚生労働省に受理されています。
〈再生医療等提供計画書受理(第二種/PB3230003)(第三種/PC3230001)〉

参考ページ:第二種 再生医療等提供計画(治療)   

PRP療法の流れ

初診から治療までの流れを説明いたします。

1. ご来院のご予約

完全予約制となっております。必ず事前にご予約をお願いいたします。現在、整形外科専門医の診察は、第2・4土曜日の午前のみ行っております。
当院の整形外科の診療は、膝のPRP療法をご希望、ご検討されている方のみ行っております。恐れ入りますがご承知おきください。
ご予約は、お電話、もしくは初診仮予約フォームより承っております。

2. 診察・検査

当院では整形外科専門医が直接診察を行います。事前に他院で受けられたMRI検査の結果をお持ちの方はご持参ください。
お持ちでない方は、後日連携している検査施設にてMRI検査を受けていただきます。両膝の場合は、片膝ずつ別日にて検査を行います。

症状、生活の状況、治療状況を詳しく伺い、患者様それぞれの状態に合わせて治療の判断をいたします。 MRI画像を元に、再生医療(PRP療法)による効果が期待できるかを判断し、治療が行える場合は具体的な治療プランをご説明いたします。

治療に適応があり、ご本人様もご希望、ご納得された場合には、次回の診療日時、治療完了までのスケジュールを確認します。当院のPRP療法は外来(日帰り)で行います。両膝の適応の場合には片膝ずつ別の日に行います。
もちろんご帰宅されてからご家族と相談し、じっくりご検討いただいて構いません。治療のご希望がございましたらお電話にてご予約ください。

膝の診察の様子
 

3.  =採  血= 【PRP療法当日】

まずは、患者様の腕から血液を採取します。(1キットあたり20cc)

   =血小板の濃縮= 【PRP療法当日】

採取した血液を遠心分離機にかけ、血小板を濃縮し、多血小板血漿(PRP)のみを取り出します。
濃縮には40分程度のお時間をいただきますので、待合室でお待ちいただくか、外出していただきお時間までにお戻りいただくことになります。

PRP(多血小板血漿)の作り方
 

   =注  入= 【PRP療法当日】

取り出した多血小板血漿(PRP)を、痛みのある膝の関節に直接注入します。
注入後に再度診察をしてご帰宅いただきます。
痛みに備えて消炎鎮痛薬を処方いたしますので、帰宅後痛みがある場合には内服していただきます。

当日の運動・飲酒は控えていただきますが、それ以外は普段の生活をしていただけます。治療した膝への過度の負荷は避けるようにします。
治療後はしばらく膝周囲に腫れぼったい感じや違和感、痛みを感じることがありますが、通常数日から1か月以内に解消されます。 リハビリを兼ねて、膝の屈伸運動は行っていただいて構いません。スポーツなどは様子をみながら少しずつ再開していただきます。

PRP注射をしているイラスト
 

副作用について

PRP療法は比較的安全な治療法ですが、前述したように注入部位に腫れや痛み、赤みが生じることがあります。
これらの副作用は、通常数日から1か月以内に自然に解消されます。
感染のリスクは非常に低いですが、治療を受ける際は清潔・無菌条件下で行うことが重要です。
また自分の血液を使用するため、拒絶反応などアレルギーのリスクは非常に低くなります。

費用について

このPRP療法は新しい治療法のため、医療保険の適応はなく自費治療になります。
効果をみながら、必要があれば3~4か月で随時追加の治療を行います。

PRP注射           
片膝(1キット) 60,000円(税別)

採血後のキャンセル料      
5,000円(税別)

PRP加工後のキャンセル料   
30,000円(税別)


この他に初診料1,000~2,000円程度かかります。

  《MRI検査の結果をお持ちでない場合》
紹介施設にてMRI検査を受けていただきます。(費用は別途かかります)
両ひざのMRI検査を受ける場合、片ひざずつ別々の日に行いますので、それぞれご予約をお取りください。

ドクター紹介

当院では、整形外科の診療は、整形外科専門医が行っております。

河村 直洋先生

東京大学医学部医学科卒業
日本赤十字社医療センター  整形外科 部長
(渋谷区広尾)

医学博士
整形外科専門医
東京大学医学部非常勤講師

当院では、しっかりお話を伺い丁寧に診察した上で治療の相談をすることができますので、遠慮なくご希望をお伝えください。

河村直洋先生の写真
 

まずはお気軽にご相談ください

当院では、お電話やメールにてご相談(無料)を承っております。
PRP注射に興味はあるけど適応になるのかどうかわからない、聞いたことはあるけどよくわからないので少し怖い等迷われている時にはまずはお気軽にご相談ください。
しっかりとご質問にお答えできるよう丁寧に対応いたします。専門的なことは専門医に確認してからお返事をするため、お時間をいただく場合もございますが、ご了承ください。
当院では、診察・治療は、整形外科専門医が行っております。
もちろんご来院いただいたからと言って治療を強制することはございません。また、適応外の患者様に治療を行うことは一切ございません。安心してご相談ください。




よくある質問

Q

副作用やリスクはありますか?

治療では患者様ご自身の血液を活用します。そのため、拒絶反応の少ない安全な治療法といえます。
ただし、感染のリスクはゼロではありませんので、きちんとした消毒・清潔処置の上で行う必要があります。当院では、こうした対策を行った上で治療を行っています。
また、注射後、腫れや痛み、違和感を感じることがありますが、時間とともに解消されていきます。

Q

どのような疾患に効果が期待できますか?

変形性膝関節症が主ですが、半月板損傷、軟骨損傷、靱帯損傷、膝蓋腱炎などにも効果が期待できます。
また、スポーツ障害や外傷による痛みの治療にも効果が期待できます。

Q

治療が受けられないことはありますか?

悪性腫瘍、重度の糖尿病、免疫疾患をお持ちの方などはリスクが高くなるため治療は行っておりません。
また、膝関節症の進行が進んでしまっていて改善が得られないと判断した場合も行いません。そのような場合は手術治療が必要となりますので、ご希望がございましたら専門病院をご紹介させていただきます。
他に、人工関節治療後の方も行っておりません。

Q

どれくらい良くなりますか?

これに関しましては膝関節症の進行具合や個人差によって様々です。
PRP注射の効果は血小板が軟骨修復に関与する成長因子を豊富に含んでいることに起因します。これらの成長因子は、新しい軟骨細胞の成長と分化を刺激し、損傷した軟骨組織を修復することが期待できます。 さらに、PRPに含まれる成長因子は炎症を抑制するので痛みを軽減する効果が期待できます。

Q

治療後、日常生活に影響はありますか?

基本的にはいつも通り仕事や家事を行うことができます。
治療当日は、治療後の運動は控えていただいております。シャワー浴は当日から可能ですが、入浴については翌日からになります。また治療当日の飲酒は控えていただいております。治療後しばらく膝周囲に腫れぼったい感じや違和感を感じることがありますが、数日から1か月ほどで改善していきます。 治療した膝への過度の負荷は避けるようにしましょう。リハビリを兼ねた膝の屈伸運動は行っていただいて構いません。スポーツなどは様子をみながら少しずつ再開していただきます。

Q

両ひざを同日に治療できますか?

当院では両ひざの治療を同日には行っておりません。両ひざをご希望の場合には、片ひざの治療してから別の日にもう片方の治療を行います。

Q

治療費は現金払いのみですか?

現金払いの他に、クレジットカード払い(VISA、Master、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners)もご利用いただけます。医療ローン等はございません。
電子マネー(nanaco、waon、楽天Edy、交通系IC)も利用可能となりますが、種類により残高上限などございますのでご確認くださいませ。

ご予約や東京ヴェインクリニックのことにつきましては、 初めての方へ をご覧ください