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圧迫療法
弾性ストッキングによる治療を圧迫療法と言います。
弾性ストッキングで圧迫することで静脈瘤の症状が軽快します。また悪化の予防にもなります。
医療用弾性ストッキングには低圧のものから高圧のものや、ハイソックスタイプ、ストッキングタイプ、パンストタイプなど様々なものがあり、血管外科のドクターや弾性ストッキングコンダクターに相談の上、使用してください。
しかしながら弾性ストッキングは症状改善には有効ですが、静脈瘤自体を治すものではないので、効果があるのは着用している間だけで根治的治療にはなりません。
硬化療法
クモの巣状静脈瘤、網目状静脈瘤や側枝型静脈瘤に硬化療法はとても有効です。
硬化療法とは静脈瘤内に硬化剤を注入し閉塞させる治療法です。この治療法は治療も簡便で、外来で10分程度でできるものです。
数回の通院で治療を行います。
硬化療法はとてもいい治療法なのですが、他の治療法に比べ、再発することがあり、その場合、追加の治療が必要になります。そのため、側枝静脈瘤や網目状静脈瘤クモの巣状静脈瘤などの比較的小さな範囲の限られた下肢静脈瘤の治療法として行われています。
また手術やレーザー治療で逆流を治療した後に残っている静脈瘤や網目状静脈瘤・クモの巣状静脈瘤には大変有効です。
レーザー硬化療法
主にクモの巣状静脈瘤や網目状静脈瘤などの小さな静脈瘤に対する新しい治療法です。ヤグレーザーという医療用レーザーを身体の表面から照射し、静脈瘤を閉塞させてしまう方法です。
この治療法のメリットは、硬化療法と違い、針を刺さず傷にならないこと、硬化剤などの薬を体内に注入しないこと、一度に広範囲に行えることがあります。また硬化療法と組み合わせて行うこともできます。
使用する器機はアメリカ キャンデラ社製の最新レーザーを用います。
このレーザー器機はアメリカFDAで医療機器として認可され、また日本の薬事でも医療機器として認可されている安全な医療機器です。
レーザー硬化療法は自費診療となります。詳しくは医師にご相談ください。


高位結紮法
脚の付け根の大伏在静脈と大腿静脈の合流部の血管を処理する手術です。
多くは硬化療法などと組み合わせて行います。傷も1箇所で済みますが、治療が不十分で再発率が高く、現在では治療の適応は限られています。
ストリッピング手術(伏在静脈抜去術)
日本では最もポピュラーで、歴史も実績もある手術です。
100年も前から行われている手術で、色々と改良され、現在でも日本においては主流の手術です。 この手術の治療効果は高く、再発率もとても低く大変良い治療法です。
具体的な方法としては、鼡径部と下腿部を切開し、そこから大伏在静脈内にワイヤーを挿入し、ワイヤーごと血管を抜去します。
また適宜、静脈瘤の切除も行うため、ふくらはぎの部分に数カ所の傷を追加します。
当クリニックでは、日帰り手術で最も多く行っている手術です。時間は約1時間から1時間30分程度です。術後2時間程度休息していただき、帰宅していただきます。
詳しい治療の流れはこちら。
>> ストリッピング手術治療の流れ
多くの病院では、全身麻酔や腰椎麻酔で行われていますが、当クリニックでは、局所麻酔で行っております。痛みは最初に刺す針の痛み程度で、多くの方は少しウトウトしている間に終わってしまったとおっしゃっています。
またストリッピング手術は保険治療になります。概ね4〜5万円程度の自己負担となります(3割負担の場合)
ただこの治療の場合、静脈を数10cmにわたり抜去するため、抜去部の皮下出血・神経障害などの術後合併症の問題があります。術後の痛みなどもあり早く日常生活に戻りたい方には不向きな方法です。また数箇所にわたり創ができるため美容的な面から治療を希望される方にとっては適した方法ではありません。そのような方にはレーザーストリッピングがお勧めです。
レーザーストリッピング(レーザー焼灼手術)
ストリッピング手術では静脈を抜去するのに対して、レーザー手術は脚の静脈の中に細いレーザーファイバーを入れてレーザーで焼灼し、血管を閉塞させてしまう方法です。
数年前から欧米を中心に広まり、従来のストリッピング手術に比べて
皮下出血がほとんどないこと。
術後の痛みの少ないこと。
小さな傷で行えること。
体への負担が少ないこと。
などの利点があります。
また、ストリッピング手術に遜色ない治療成績により海外ではストリッピングに代わり多く行われるようになってきています。レーザー焼灼により静脈を確実に収縮・閉塞させることにより静脈瘤の原因となっている静脈逆流をストップさせる新しい治療法です。
麻酔は局所麻酔で行うため術直後より歩行可能であり、当日より日常生活に復帰できます。また翌日からの仕事復帰が可能です。
実際の手術の流れはこちら >> レーザーストリッピング手術の流れ
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レーザー焼灼による静脈閉塞の仕組み
当院で使用しているレーザー器機はLisa Laser Products『Revolix Jr』というドイツ製の最新医療機器で、日本では最初に導入されたものです。現在この器機は東京大学医学部附属病院と当クリニックにのみに導入されている最新器機となります。
従来のレーザーでは、血液中のヘモグロビンに反応し、血液に熱を発生(steam bubble)させます。それにより静脈の壁に熱変性を起こさせ、血管を閉塞させています。そのため、熱の上昇により、血管に穴が開いてしまい(perforation)皮下出血を起こしてしまったり、熱によって固まった血栓により静脈炎を起こしたりすることがあります。
それに比べ、当院採用のレーザーでは、主に血管壁内の水分へ直接作用するため、血管そのものが直接の熱変性により収縮(shrinkage)し細くなることで閉塞してしまいます。そのため、血栓を作りにくく、また血管に穴が開いて皮下出血を起こすことがほとんどありません。

レーザーストリッピング手術は現在保険治療として認められておらず、自費診療となります。また誰でも受けられる手術ではありません。きちんと検査をし、適応を見極める必要があります。一度外来でご相談ください。

レーザーによる手術の様子 ※血の苦手な方はクリックしないで下さい。 |
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