
よくある質問
静脈瘤とはなんですか?
静脈が、コブ状に膨れた静脈を静脈瘤と言います。
脚にできたものを下肢静脈瘤と言います。人間は二足歩行を行うようになったため、身体で一番下にある脚に静脈血がたまり、静脈が水風船のように膨れ、静脈瘤になってしまうのです。ちなみに人間以外の動物で下肢静脈瘤が見られることはほとんどないと言われています。
下肢静脈瘤の原因について教えて下さい。
わかりやすく言うと下肢静脈の血液が逆流することが原因です。
静脈は血液を心臓へ戻す役割があります。しかし二足歩行の人間では、脚にたまった静脈血を、約1mもの高さを重力に逆らって心臓まで押し上げなければなりません。そのため脚の筋肉がポンプの役割(筋肉ポンプ)を果たし、血液を上方へ押し上げます。しかしこれだけでは筋肉が緩んだときに血液は重力に従い、下に落ちてきます。それを防止するために静脈にはハの字をした逆流防止弁がついています。
しかしこの弁は大変薄い膜でできているため、妊娠出産、立ち仕事などで、長期間にわたり、負担がかかることで壊れてしまい、慢性的に逆流(血液が静脈内を下方へ向かって流れ、溜まること)が起きてしまいます。そうして静脈が拡張してしまうのが静脈瘤のできる原因です。
自然に軽快することはありますか?
残念ながら、ありません。
妊娠中に少し膨れた静脈であるとか、ホルモンの関係で拡張した小さな静脈であれば、軽快することもありますが、コブ状になってしまったものは自然に元に戻ることはありません。
静脈瘤が原因で命にかかわるような重病になることがありますか?
静脈瘤そのもので命に関わることはありません。
また静脈瘤が原因で脚が壊疽に陥ることもありません。そのため過度に心配する必要はありません。
ただ、静脈血栓症などが原因で静脈瘤になってしまっている場合もあるため、一度は血管外科専門病院やクリニックで診察を受けておく必要があります。
内服薬で治療は出来ないのでしょうか?
残念ながら有効な治療薬はありません。
血液の逆流が原因で静脈が膨れてしまっていますので、今後も内服薬での治療は難しいと考えています。
弾性ストッキングについて教えてください。
静脈瘤は静脈内に血液が溜まってしまっているのが、原因の病気です。そのため痛みや、浮腫み、皮膚炎などのさまざまな症状が起きる訳です。静脈瘤内に血液が溜まらないようにという発想で生まれたのが、弾性ストッキングです。
強い圧力で脚全体を締め付けることで、静脈瘤全体をペチャンコにして、空虚な状態にしてしまうのです。わかりやすく例えるならば、水を吸ったスポンジを握り、水をしぼった状態と同じです。
そうすることで、様々な症状が軽快するのです。
また、静脈瘤は血液が充満した状態だと、風船と同じで、どんどん膨れていきますので、弾性ストッキングを履くことで、静脈瘤がひどくなることも予防できるのです。
ストッキングには様々なタイプがあり、ハイソックスタイプ、ストッキングタイプやパンストタイプ、圧力も中圧、強圧などもあり、またサイズも各種あります。着用する場合には、症状に合わせ、さらに正確に採寸し選択する必要があります。血管外科専門医や専門の資格を持った弾性ストッキングコンダクターに相談されることをお薦めします。
脚に小さな血管がクモの巣のように浮き出ています。静脈瘤でしょうか?
下肢静脈瘤の一種と考えられます。いわゆるクモの巣状静脈瘤と言われているタイプのもので、最も細い静脈にできた静脈瘤です。
このタイプの静脈瘤をもつ患者さんは、見た目の問題でとても気にされ病院を受診しますが、静脈瘤が小さいため、そのまま様子を見ましょうと放置されてしまうことが多い静脈瘤です。
クモの巣状静脈瘤に対しての治療法としては、極細の針を用いた硬化療法や、レーザー硬化療法などがあります。
静脈瘤の手術について教えてください。
静脈瘤の治療はその状態により、様々な治療法があります。
細い枝のものであれば、硬化療法があります。また太い静脈にある場合は、高位結紮やストリッピング(抜去術)やさらに最近では、レーザー手術(レーザーストリッピング)という。体に負担の少ない最新の治療法も普及しつつあります。
一度専門医にご相談ください。
下肢静脈瘤の手術では入院が必要でしょうか?
当クリニックでは手術を含め、すべての治療を日帰り手術で行っております。
ただ日本の多くの病院では、手術を行う場合は入院になることが多いでしょう。
当クリニックでもリスクが高い患者さんや、重症例では連携病院(東大病院など)で入院の上、手術を行っています。
レーザー手術と言うのを聞きますが、どのような手術でしょうか?
静脈を抜去してしまう代わりに、レーザーで血管内を焼いて閉塞させてしまう手術です。
数年前から普及し始めた治療法です。この手術の長所は、出血が少ないこと、術後の痛みがないこと、傷が無いもしくは1箇所の小さな傷で済むことや、手術時間がとても短いこと(30~60分程度)など多くあり、欧米では抜去術に代わりスタンダード手術となっています。
日本では厚生労働省から高度先進治療として認められていますが、残念ながら保険治療として認められていないため、自費診療となります。
当クリニックでは、ドイツより導入した最新レーザー器機を使用し、手術を行っております。この器械は現在、日本においては東大病院と当クリニックのみに導入使用されております。
どんな静脈瘤でもレーザー治療が受けられますか?
残念ながら、どのような下肢静脈瘤でもレーザー治療が受けられるという訳ではありません。
手術で多くの傷が必要な静脈瘤や、走行が適さないものでは、従来法で行う必要があります。当クリニックでは、多くの治療法から最適の治療法を選択し提供しています。
一度ご相談ください。










