下肢静脈瘤の原因

静脈の主な役割は、動脈を通って送られ毛細血管を回ってきた血液を心臓に戻すことにあります。立ったり座ったりした状態で、心臓と下肢には約1mの高さの差があります。

心臓から足の先まで送り出された血液が心臓まで戻るためには、この1mの高さを地球の重力に逆らって上がっていかなければなりません。そのため人間の場合、足の筋肉をポンプのように使い、血液を押し上げているのです。

さらに、血液が逆流しないように静脈にはいくつもの弁(逆流防止弁)があり、筋力の収縮のポンプ効果と合わせて、血管ははしごを上るように心臓へ戻っていくようになっているのです。


下肢静脈瘤のできる仕組み

しかし下肢静脈瘤の患者さんでは、この弁が何らかの原因で壊れ、機能しなくなり血液が逆流してしまいます。そのため静脈壁が風船のように膨らんでしまい、コブのように静脈瘤が浮き出てしまうのです。

横になって足を少し上げると膨らんだ静脈瘤が消えてしまうのは、重力の影響がなくなり心臓へ自然に血液が戻っていくからなのです。

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